上板橋のラーメン屋

上板橋と言うところはなかなか興味深い場所だった。

商店街はなかなかの規模だし感じもよい。松屋からレッドロブスターまであらゆるチェーン店が揃っている様子は古い「新興住宅地」を思わせる。

駅から南に5分ちょっと歩いた所に古びたラーメン屋があった。

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昼には遅い15時ごろなのに店内はおじさん達で埋まってる。周囲に漂うトンコツの匂いはかなりハードコアだ。往年のよかろうもんを彷彿とさせる。メシを食うには半端な時間にも関わらず飛び込んでしまった。

 

店内を埋めた客はみなテレビで競馬中継を見ていたようでレース結果に大きな声で一喜一憂を表明している。

狭い席を譲りあったり調味料の容器を渡してくれたりとみな感じがよい。変に「おれは常連だ!おれの店にてようこそ、ゆっくりしてくれよな」的な馴れ馴れしさが無いのが心地よい。

 

カレーとラーメンのセット

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これで700円。

ラーメンはトンコツと鳥系で色は透明だ。匂いとは裏腹に上品で奥ゆかしいトンコツの味がする。麺もチャーシューもこのラーメンに完璧に合う。

 

テーブルに置いてある一味を少し投げ込み、一気に掻き込んだら汗だくになった。

店のおばちゃんはカウンターの奥にいて直接こちらは見えていないはずなのに食べ終わるタイミングに合わせて水のおかわりとティッシュの箱を持ってきてくれた。

上板橋という町の印象はこの店で定まった。

 

後で駅の北側を見たら同じ名前のラーメン屋があったがこちらはだいぶキレイで席も広くメニューも完全に同じではないようだ。

ラーメンとカレーのセットも100円高い。

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