信濃路

評価:☆☆☆☆☆
金額:1800円


ラブホテル街で有名な鴬谷駅の北口を出て右手に信濃路はあります。
24時間営業で誘惑する悪魔のような飲み屋である。

ちょっと薄汚れた正面、かざらない印象を受ける。これはいい気分で安酒を飲めそうだと期待して入店した。


外から見た時は狭い店に見えたため緊張して入店したが中は意外に広い。
店全体がコの字型になっていて、入り口周辺の通路から見て左手には奥に伸びるカウンター、右手にはカウンター数席と4人テーブルが5つ6つある。


ボロくて狭い系の飲み屋さんは往々にして常連さんたちで席が埋まっていたりする。
うまいこと空席を見つけて飲んでると新たな常連がやって来て店内を見渡し、空き席が無い事を知ると悲しそうに帰ってしまったりする。
店員さんもどうしたものかとオロオロしてお客さんに席を詰めてもらおうと四苦八苦したり、他の常連さんが「あ、いいよ。もう帰るところだから」「いやいや、気にしないでくださいよ!」なんて人情モノのやりとりを見せつけられて居心地の悪い思いをするのがつらいのだ。
だからボロくて狭い店に初めて入る時は十分な空席があることを確認してから入らなくてはならない。


信濃路は十分に広い。
よって上記の心配は無用であった。まずは一安心。新規開拓につきもののちょっとした不安も和らいだ。


こちらは男の二人連れなのでカウンターに座ろうとしたのだが、愛想のいい声でアジア系外国人のおばちゃんが「テーブル空いてるよ。テーブルにどうぞ!」と奥の4人がけテーブルに案内された。
この店にはいわゆるメニューはなく壁に貼付けられた山ほどの短冊をぎょろぎょろと眺め回してからレモンサワーとアジフライを頼んだ。

メニューはかなり豊富だ。
いわゆる酒のアテ的なものから青椒肉絲やヤキソバなんて食事ものもある。どのメニューもプラス270円ぐらいで定食に化ける。ごはん、みそ汁、漬け物、小鉢って書いたあったかな?食べてないからわからないけど。
これは昼飯を食いに来るだけでも価値があるな。また楽しみが増えた。

レモンサワーがテーブルに来た。焼酎と氷の入ったグラスと別瓶でレモン味のついた炭酸の瓶が出てくるタイプだ。
甘かったら嫌だなと思ったけどさっぱり系で悪くない。飲み終わって中だけおかわり。これがまたおどろくような量が注がれている。
レモン味炭酸の瓶は200mlぐらいしか入っていないけど中を2杯飲んでも少し余るほどだ。
この後飲んだホッピーも同様に中の量がすごい。何も意識せずにホッピーを注いでも中4杯行けてしまう。
調子に乗ってもずく酢に麻婆豆腐、山かけとどんどん頼んでしまった。



食事の味はまあそこそこ。値段の割りには立派なものだ。
うまいものを食べるつもりで来る店じゃないのでまったく問題の無いレベル。

結局3時間ちょっと居座って会計は一人1800円。すばらしい。
さんざん飲んで、いい気分で店を出た。


裏口から出ると隣はバーの what's up。まっすぐ帰ればいいのに間違えて入店。
what's upの模様はまた今度書きます。


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